烏龍茶作りを始めたのは2004年から。

紅茶同様、この地域に合った作り方はもっと

あるはずと、常に何かを探していました。

ある研修先で出会った国産の烏龍茶。

マジで衝撃を受けました。

と同時に私も作りたい、出来るはずと、作りたい気持ちが

高まりました。

数カ月後には、有り金はたいて烏龍茶の機械を

購入。そして作り方を学びに台湾での研修。

とんとん拍子に烏龍茶を作る手はずは整いました。

そして、茶製造。     ・・・ できない!

ある程度の香りはあるのですが、納得のいく

レベルの香りがでない。そりゃあ一回目で

出来たら凄すぎだよなと思いつつ、二回目の

製造をするも、またイマイチ。相当な量の一番茶

を無駄にし、二番茶、秋芽で製造するがイマイチ。

そんなお茶ではとても恥ずかしかったのですが、研修先に茶を送り教えを乞い、

悪くはないが、もう一度来なさい。と言われ、翌年も現地研修。修正をしながらの翌年の

茶製造も進歩はあるが、まだイマイチ。さらに翌年も研修。三年目でやっと何とか、いいレベルまでこぎつけました。

その年の秋、地域の茶農家の先輩に、烏龍茶

手こずっている様だけど、この品種を使ってみない?

と提供されたのが、いずみという品種でした。

いずみは、元々は釜炒り製玉緑茶用の品種でしたが、その個性の

強さから栽培する人がいなくなった幻のお茶。烏龍茶ではどうかな?と思いつつも作ったそのお茶は、とても強くいい香りの

お茶になり、品種の重要性と烏龍茶の難しさを改めて思い知らされました。

 

つづく